卵巣嚢腫とチョコレート嚢胞の発覚は下腹部痛と茎捻転がきっかけ

子宮筋腫・卵巣嚢腫

子宮筋腫と卵巣嚢腫で今までに2回摘出手術を受けましたが、まずは、最初に摘出手術を受けた「卵巣嚢腫」について、私の状態を記します。

卵巣嚢腫とチョコレート嚢胞の同時発覚

学生の頃から過多月経気味。
量が多いだけでなく、夏の暑い時期になると生理痛が酷くて寝込んだり、我慢できずに鎮痛剤に頼ることもありました。

しかし、周期は安定していたので、特に受診は考えていませんでした。
(24日周期で、ひとよりちょっと短めだとは思っていましたが)

20代前半に結婚し、3年間妊娠しないまま年月が過ぎた頃、生理時に強い下腹部痛を感じるようになりました。
元々痛みには強い方で、量が多いから痛んでも仕方ないと考えて、そのままやり過ごしていました。

。。。痛みが強くなってから数か月後。
生理中に痛みで真っ直ぐ立てない日が多くなっていきました。

生理中に激痛で意識喪失

下腹部の激痛
20代半ば・早春。
出血の多い生理開始3日目の夜のこと。
下腹部に人生で初めてというくらいの激しい痛みが起こりました。

夫は残業で終電になると連絡があった日でした。
動けなくなるほどの激しい痛み。
どのくらいの時間痛みが続いたか覚えていませんが、治まる気配がなかったので寝るしかないと思い、寝る前に少しお水を飲もうとキッチンに向かったところまでは覚えています。

夫が仕事から帰宅し、玄関の鍵を開ける音で意識が戻りました。
痛みに耐えかねてキッチンマットの上に倒れこんだ後に意識を失ったようでした。
夜一人でどうしようと思いましたが、夜中に救急車を呼ぶのは近所迷惑だからと我慢してしまったのです。

顔面蒼白の私を見てとても心配した夫。
でも遅くまで仕事をして疲れている夫に心配をかけまいと、顔色が悪いのは生理痛がいつもよりちょっと辛いだけ。
だから大丈夫。と言って、その晩は眠りにつきました。

翌朝、鈍い痛みが残っていましたが、何とか家事をすることができました。
その後、鈍い痛みは続きながらも普通に生活できていました。

ようやく婦人科を受診

数日後、前々から予定していたランチをした時、お友達の中に看護婦さん(現在は看護師さん。ですね)がいたので、先日の事を話してみると
「子宮外妊娠の可能性もあるからすぐに病院に行って!」と言われました。

周期通り生理が来ていたので、妊娠の可能性は無いと思っていましたが
尋常でない痛みなのでとにかく受診を!!と複数の友達にも促され、やっと婦人科に行きました。

友人おすすめの大き目の病院を予約・受診したところ、MRIでの精密検査になり、そこで卵巣に腫瘍がある事が発覚しました。
チョコレート嚢胞も同時に発見されました。

先日の下腹部痛での気絶は「茎捻転」と言うもので、そのままショック死する危険性がおおいにあったと言われゾッとしました。

卵巣嚢腫発覚のきっかけは「茎捻転」

私の茎捻転は、卵巣の下に腫瘍が出来ており、その茎が捻じれるという一般的なものだそうです。

ふつうは捻じれたものは元に戻らず、捻じれによって血液や酸素が届かなくなるため
卵巣が壊死したり、酷いとショックで死亡するケースがよくあるとのことでした。
私の場合は運良くその捻じれが治ったために、おおごとに至らなかったのだろうとも言われました。

夜痛みに耐えている間、体の向きを斜め上~横向きにするとなんとなく痛みが楽な気がして、痛いながらもごそごそ動いたのが良かったのかなぁ、なんて振り返ってみたり。

それにしても、捻じれが戻ったのはラッキーでした。

通院開始・手術を決意

すぐに通院が始まりました。

今まで健康で(そう思っていただけ)、病院嫌いで、近所の歯医者さんくらいしか行ったことのない私。
大きめの総合病院で、しかも「婦人科」の通院は、ハッキリ言って苦手でした。

予約していても長い待ち時間。
隣には妊婦さんも大勢いたり、なんとなく肩身の狭い思いをしながら、いつも待合室のソファーに座って順番を待っていました。

主治医からは
今後の妊娠のためにも卵巣の悪い部分は取った方が良いと言われていました。
でも、あの時は激痛だったけれど今は痛みはない。
そんな状態なのに身体にメスを入れるなんて。。。と、半年間とっても悩みましたが、
主治医がとても信頼と安心のできるお医者様だったこともあり卵巣嚢腫摘出手術を決意しました。
チョコレート嚢胞も同時に摘出していただきました。

術後の経過は良好でした。

手術・術後の生活・妊娠出産については以下の記事に記してあります。

自覚症状がなく見つけにくい卵巣嚢腫

昔から過多月経・生理痛強めでしたが、それを「仕方がないこと」と放置していました。

思えば、すでに学生の頃から、休み時間のたびにしっかりとナプキン交換をしておかないといけない状態でした。
めんどくさいからと交換をサボった後の授業中、かなりヒヤヒヤした経験ありです。。。

月経量の目安は医学書などに数字として出ていますが、自分がどのくらいの出血量かなんて実際に計ることは出来ません。

まだ若かったこともあり、人と比べたり、相談したりすることもありませんでした。

私が卵巣嚢腫を患ったのは今から20年以上前です。
その頃は今と違って、インターネットで気軽に情報収集することもできない時代。
図書館で専門書を借りるということもしないままでした。

結婚後、3年経つのに自然妊娠しないことも特に気にしていませんでした。

過多月経は仕方がないことだと思い込まず、生理時の下腹部痛が強まっていった時に早めに婦人科を受診していれば、あのような激痛を味わうことはなかったのかもしれません。

そう思うと、過多月経や生理痛は我慢したり、まして放置しては良くないと激しく思います。

婦人科の受診は勇気がいります。

しかし、卵巣は自覚症状がないまま病気が悪化する場合が多いそうですので、少しでもおかしいなと感じたら、一度受診しておかれると良いと思います。

下腹部痛に悩んでいたら、私の様に危険な激痛を感じる前に婦人科に行ってくださいね。

E.H.

E.H.

20代半ばで卵巣嚢腫とチョコレート嚢胞を手術。妊娠・出産後、10年程して子宮筋腫による過多月経と貧血に苦しむ。悩んだ末の摘出手術で快適な生活を取り戻す。その体験をブログにしました。

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