子宮筋腫による子宮全摘手術を受けた時、卵管も同時に切除しました。
これは、医師の指示によるものです。
術前の説明時のことですが、全く知識がなかったために驚いたので担当医に理由を聞きました。
Contents
なぜ卵管を取る必要があったのか?
過去の病歴
卵管切除について書く前に、まずは卵管切除をすることになるまでの私の病歴をおさらいとして書かせていただきます。
20代半ばで卵巣嚢腫とチョコレート嚢胞を同時に経験し、どちらも核出手術を受けました。
(核出手術・・・卵巣は残して、腫瘍部分のみ摘出する手術でした)
その後、医師の指示により一年間の避妊期間を設けた後、医師からの許可が下り無事妊娠・出産しました。
(医師からの許可後すぐに妊娠しました。結婚後3年間妊娠しなかったのはやっぱり私の方に原因があったのだなーと感じています。)
このことは、過去に記事にしています。
現在子供は成人していますが、子供がまだ高校生だった頃。
子宮筋腫による様々な困り事で普通の生活が送れなくなっていた私は、以下の理由で子宮全摘を選択しました。
・過多月経が酷すぎて、いつ来るか定かでない閉経までとても耐えられない
・子宮筋腫核出手術では改善の可能性が低い(医師からの説明)
・今後の妊娠を望まない
もちろん、子宮を取ることは相当悩みましたが、最終的に全摘を決意しました。
その子宮全摘術の説明で「卵管切除」の話が出たのです。
医師から卵管切除を言われた時のこと
ここから本題の「卵管切除」のお話です。
病院で子宮全摘の手術説明を受けている時、医師から「卵管も切除しましょう」と言われました。
突然サラッと言われたので、一瞬聞き逃すところでした。。。
しかも、はじめは「卵管」を「卵巣」と間違って聞き取ってしまい、卵巣を取ってしまうと更年期症状がすぐに出そうで心配だー!と思ったので、すぐに聞き返しました。
すると、「卵巣ではなく卵管です」との返答で、少し安心しました。
しかし、卵管を切除するなんてまったく知識がなかったので、分からないことだらけ。。。
分からなさすぎてその時は私から質問はなにも出てきませんでした。
なので、不安な点を調べて後日先生に伺えばいいかな、と思って、その日の受診は終了。
帰宅してすぐネットで検索しました。
すると、卵管切除について各病院や専門家が説明しているサイトがいくつも見つかりました。
卵管切除をするのは、簡単に言うと
【予防的卵管切除】と言って
子宮を全摘する時に子宮と一緒に卵管を取って、卵巣がんを予防するのだそうです。
卵巣がんと卵管の関係とは?
卵巣がんは、腫瘍が小さいと無症状の場合が多く、現在のところ有用な検診方法もないそうで、だからこそ癌が進行した状態で見つかることが多いのだとか。
また、治りにくいがんの一つで、女性の生殖器においてかなり致命的な種類のがんなのだそう。
卵巣がん、怖いですね。。。
そういえば、20代半ばに「茎捻転」を起こした私の卵巣。
茎捻転は卵巣嚢腫発見のきっかけとなった出来事ですが、その後の卵巣嚢腫の摘出手術では悪い部分のみの切除で済み、綺麗な状態で卵巣を残せたのは奇跡ですねと知り合いの看護師さんに言われた時はびっくりでした。
実は卵巣嚢腫が発覚する前、下腹部の不調を長いこと放置していたのです。
あの時、卵巣がんでなくて良かったと思います。
話はそれましたが、
卵巣がんは卵管から生じることがほとんどらしく、私の様に子宮を全摘する場合、子宮に追加して卵管も取ってしまえば卵巣がんのリスクが低下するとのことでした。
現在6~7割の婦人科で実施されているそうで、私が知らなかっただけで、怖いものでもなんでもないものなのですね。
有名な米国女優の場合
米国人女優のアンジェリーナ・ジョリーさん。
2015年春の発表ですが
彼女は乳がん予防のための乳房切除だけでなく、卵巣がんも予防するために両側とも卵巣・卵管を切除する手術を受けたそうですね。
卵管と卵巣は近い場所にあるため、やはりお互いに影響するのですね。
卵管切除を受け入れる
現在では、実際に子宮全摘手術の時に追加で卵管を切除しているとあちこちのサイトで見かけ、怖いものでないのだと安心しました。
卵管は取りますが、卵巣は取らないため「女性ホルモンへの悪影響はなし」(急激な更年期症状は出ない)とも書かれていました。
私はもう出産の希望はないし、妊娠しないのならば卵管を残す意味はないと考え、医師の言う通り子宮を全摘する時に卵管も一緒に取ってもらうことにしたのです。
このように、医師からの最初の説明時には卵管切除をいったん保留しましたが、次の診察時にお願いしました。
そして、手術前日に再度しっかりと説明を受け、「腹腔鏡下手術に関する説明書および同意書」にサインをしました。
卵管を取ってどうだったか
腹腔鏡下で子宮全摘・卵管切除をしました。
手術後、卵管を取られたことはまったく感じません。
というか、
卵管があるときから卵管の存在を感じることさえなかったです。。。
(普通は感じないものだと思いますが、いかがでしょう?)
悪い症状がなければ(卵管や卵巣がんなどの病気にならなければ)、自覚として卵管はわからないもの、という感じです。
ですので、妊娠を望まない私は、子宮だけでなくがんの心配をなくすために卵管を切除してもらったことで現在でも安心して過ごせています。
しかし、卵巣があるということは卵巣がんの可能性が無いわけではないので、定期的な検診は必要と言われています。
そうそう!
卵巣は残っているので、子宮全摘後も更年期の症状は全く感じませんでした。
卵管を取っても女性ホルモンに悪影響は出ないというのを実感しました。
以上の様に、子宮と共に卵管を切除しても、感覚的になにも悪く感じず、むしろがんの心配が減ったのは良かったと思っています。